さらに従来の常識を破る
横にフイルムが走る
映写機が開発された。
明るさは クセノンランプで
5kwあった。
しかも等距離映写方式で
ゆがみをなくしフレームレスと
した。
これは 映写時にでる
枠をなくしたということだ。
従来のフイルムと比べていただくと
その大きさが おわかりいただけるだろう。
本来長方形のスクリーンも
ちょうど紙風船の上部を
切り取ったような
三角形に
映写しなければならなかった。
この三角形を五枚合わせて
一枚の画像を作るのだ。
視角は360度
上下角は220度だった。
そのスクリーンも
独自に開発しなければ
ならなかった。
総面積は2000平方メートル
シネラマの12倍だった。
高さ30m直径45mのドーム全体が
スクリーンなのだ。
これは ビニールの帯びを四センチに
切り19万枚使って対処した。
ただし反射効率が良すぎたために
場内が かなり明るくなりすぎるという
欠点があった。
しかし その映像の迫力は
とても言葉には
表せられないぐらいのものだった。
当時の少年マガジンの図解や
学習雑誌にも この みどり館のことは
常に大きく取り上げられていた。
それだけ大きな期待があったのだか
その期待を裏切らないだけの
ものが 完成していたのだ。
音響にも もちろん力が入れられて
スピーカーの数は 515個設置された。
普通のステレオはニチャンネルだが
みどりかんでは11チャンネルが
採用された。
写真を 見ていただくと
わかるのだが 各機材は
かなり大がかりな装置になった。
そして
作品は 2つ用意されることとなった。
当時 開発に携わられ期間中はオペレーター兼メンテナンスを
されていたO様より アドバイスをいただき内容の一部を
修正させていただきました。
O様には 深く感謝いたします。
また 当時コンパニオンをされていたYUKIさまの
アストロラマというページをリンクさせていただきます。
ここをクリックしてください。
一台の映写機で
映すとこんな感じに見える。
コントロールルーム
スピーカーは
外壁と中のスクリーンの
中間に設置されている。
映写機
一台の映写機が
映すのは上下110度
左右72度だった。
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